白い杖を頭上に掲げているのは〇〇のサイン。意外と知られていない『白杖SOSシグナル』を多くの人に知ってほしい


視覚障がいを持った方が白杖で地面をたたきながら歩く姿を1度は見かけたことがある方も多くいると思います。

身の回りの障害物を察知するだけでなく、周囲に自分の存在を知らせるために行われていることは以前当サイトでもご紹介させていただきました。

では、もしその白杖を頭上に掲げている人を見かけたら・・・?

残念なことに、日本に住むほとんどの方がこの行動の理由を知らないのが現状です。

そんな中この「白杖SOS」が新聞に掲載されたことにより、TwitterなどのSNSで話題になりました。


白い杖を頭上に掲げる意味





白杖をまっすぐ上に50cmほど上げる行動が意味するもの。

それは視覚障がいを持った人から周囲に対する「SOS」を発信しているのです。

例えば人ごみに紛れてしまったときや、白杖で周囲の状況が掴めなくなってしまったときなど、誰かの助けが必要であることを周囲に知らせているのです。

残念なことに「白い杖を頭上に掲げる=『助けてほしい』というサイン」であることを知っている人はごくわずかです。

そこで多くの人に認知してもらえるよう新聞に「白杖SOS」が掲載されると、Twitterで実際に遭遇したことがあるという方がこんな投稿をしていました。





たとえ街中で見かけても、このポーズの意味が分からなければ助けを求めている事にも気が付かないかもしれません。

そのことを多くの人に知ってもらいたい一方で、この「白杖SOS」には反対意見を述べる方もいます。


「白杖SOS」はなぜ知られていない





1997年に福岡県盲人協会が考案した「白杖SOS」。

実は健常者だけでなく、視覚障がい者の中にもこの行動を反対している人がいます。

そのため、リハビリセンターや盲学校で白杖を使った歩き方を習うときでさえ、教わらないのが現実。

つまり、「白杖SOS」は公式に白杖使用者に知らされたことがないんです。

そのため、『困ったとき=白杖SOSシグナル』という考えが広まれば、『白杖をかかげていない=困っていない』と、認識されてしまう可能性もあります。

助けが必要なときは白杖を掲げるはず…。

しかし、白杖を使う当事者が、この行為を知らないのであれば、白杖を頭上に掲げることはありません。

「困ってるようにも見えるけど、杖上げてないからいいや」

そう思う人が増えてしまうかもしれないのです。


この現実を受け、ネット上では様々な声が上がりました。
・「見える生活をしている私達は、心の目も見開かなければね。無関心では、見えていても盲目と同じだよ」

・「わざわざ啓発するような事でもないし、啓発したいならまず全国31万人の視覚障害者全員に『困った時は白杖を上げることに決まりました』と知らせるのが先でしょう。」

・「白杖ユーザーを見かけたけどSOS出してなかったから声かけなかったってツイートいくつも目にしたよ。」

・「わたしの周りには「白杖SOSが一人歩きしてしまい困っている。 コミュニケーション力の低下が心配される」など、白杖SOSに反対の視覚障害者が多いようです。」

・「てか、なんでこれ最初に使ってる人の伝えなかったん?新聞で広めたって結局見えない人は読めないじゃん。」

これからは関連団体が前にも増して普及に努めていくようですが、現在はこのシグナルだけが一人歩きしている状態なのは否めません。

もし身の回りに白杖を使用する方がいたら教えてあげてください。

目の不自由な人がいたらほんの少し注意して見守り、困っていると思った時はもちろん、例え困っているように見えなくても、このままでは危険だと思ったときには声をかけるようにする。

本当に必要なのは「白杖SOS」の普及にだけでなく、そういったことを当然にできる社会になることなのでしょうね。
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