『子供の死と向き合う』末期患者の子供達へ安らかな死を。病気の子供を看取る里親として活動を続ける理由とは・・・


この世界には様々な理由で養育を放棄されてしまう子供たちがいます。

その子供たちは施設に引き取られ、里親という形で新たな家族の元へと旅立っていくのです。

しかし、その子が余命わずかな病に侵されていたとしたらどうでしょう。

治療にかかる費用に毎日の看病、そして何より”死”と向き合う覚悟を持ってまで迎えてくれる家族は現れるでしょうか?

悲しいことに施設の預けられる子供の中には、一人寂しくその生涯を終える子供たちも多くいます。

そんな子供たちの厳しい現実を受け止めた1人の男性をご紹介します。


子供の死と向き合う





アメリカ・ロサンゼルスに暮らすモハメド・ブジークさん。

彼は末期患者である子供を引き取る里親として、20年もの間その活動を続けています。

病に侵され、引き取り手のいない子供の最期の瞬間を看取っているのです。

この20年間で、80人にものぼる子供を自宅で看取ってきました。

モハメドさんは、なぜ『子供の死と向き合う』という辛く悲しい活動をしているのでしょうか。

無償の愛に溢れたモハメドさんの真意に涙が止まりません。


孤独な死





モハメドさんがこの活動を始めるきっかけになった出来事。

それは、彼が大腸がんを患った時に体験したつらい思い出の中にありました。

ガンに侵され”死”を身近に感じたモハメドさん。

しかし奥さんはすでに亡くなっており、唯一の息子は障がいを持っていたため誰に付き添ってもらうこともできなかったといいます。

死と向き合った恐怖の中、医師との話や病院の手続きでさえも自分ひとりで処理するしかない状態に陥ります。

このような時に身寄りのない末期の患者は、孤独の中でどれほどの恐怖を抱かなくてはならないのかと考えたのです。


安らかな死を





現在彼の家には、6歳の寝たきりの少女がいます。

この子は目が見えず、音を感じることもできません。

毎日のように発作に襲われる少女を、モハメドさんは安心させるように抱きしめます。

君を愛している人がここにいることを、体温で伝えているのです。

「大事なことは子供達を愛し、自分の子供のように世話をすることだ」

この子はモハメドさんの愛情で、暗く音の無い世界を恐怖に震えながら亡くなるのではなく、愛されている温もりを感じながら光の国へ旅立つことができるのです。


宗教の垣根を越えて





モハメドさんはイスラム教徒ですが、世界中で起きているテロの影響から迫害を受けることも多いといいます。

しかしモハメドさんの行いは敵視することに値するでしょうか?

「宗教は関係ない」「私たち人間は助け合うべきです」とモハメドさんは言います。

あえて子供の死と向き合うモハマドさんの存在は、混沌としている現代に光を与えてくれる存在です。

困っている難民を簡単に排除しようとする風潮の中、モハメドさんに行いは私たちに問題を投げかけているようにも思います。


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